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つくしのバイト ~私は盗撮犯ではございません!~ 

あたしがスイミングでのバイトを始めて3回目の出勤日、スクールのスタッフさんから最近スーツ姿で現れる不審者がいると聞いた。

幼児好みの変質者情報を耳にする事も増えた昨今、小さい子供を持つ親は気が抜けない。

ここスイミングスクールでは、当然全員が水着になる。だから、例え我が子を撮影するつもりでも、他人の子供が写りこむ可能性があるため、撮影は禁止されていた。
なぜならどこでその水着姿の写真が流出するかわからない。SNSが盛んになり尚更だ。

「ちょっと聞いたぁ?」

「なんですか?」

「変質者よ!真っ昼間に黒いスーツで現れるちょび髭男!保護者達が騒いでるのよ!
ア・ヤ・シ・イって」

「へぇ~。そんな人がいるんですね!私も目を光らせときますね!」

そう言うと、つくしはいつも通り元気いっぱいに着替えに行った。



結局、牧野様のスイミングでのバイトの日は必ず隠し撮りをするよう命じられ、今日も来ている。

道明寺家の警備主任に命じられ、椿様と司様からの殴る蹴るの暴行は日常茶飯事でした。

思い出すだけで涙が込み上げて参ります。

しかしそれも数年前までの事……。

猛獣……ぉおっと!これは失言。
活発な司様からの暴力は退職するまで続くのだろうと観念しておりました。
腹をくくっていたと言った方がいいでしょうか。

しかし、そんな我らに天使が舞い降りました。

その方の名前は牧野つくし様。

あの司様を手懐けられた奇跡のようなお方です。

牧野様がいらっしゃる限り道明寺は安泰だ。

一生お守りしていこうと心に誓いました。

まさか、そのお方を盗撮する事になるとは……。

これは犯罪行為ですよ。いくら好きだからとは言え、バレたら嫌われかねませんよ?

しかし命令は絶対だ。

斎藤は今日も、バッグにカメラを仕込んで現れた。

その瞬間、あちらこちらでひそひそと斎藤を見る保護者やスタッフ達。

明らかに見られている。

それも好意的なもので決してない。

斎藤の第六感が危険と伝えている。

退散しようと踵をかえそうとした所を、誰かに呼び止められた。

「保護者の方ですか?」

呼び止めてきたのはスタッフの1人で、怪しまれていれのは確実だった。

俺は怪しい人間ではない。
真面目に職務に従事しているだけだ。
だがそれを言ったら確実に通報されて逮捕されてしまう。
迷う、迷うが、今だけ切り抜けられればいい。

「はい。」

尚も怪しい表情は変わらない。

「失礼ですが、誰の親御さんですか?」

え……!

絶体絶命!!


「お父さん!」

その瞬間、そこにいた全員が彼女に視線を走らせた。
プールにいるはずの牧野様が、息を切らして現れたのだ。

「私の父です。」

「「え!?」」

斎藤とスタッフは驚いた。どうみても似ていない。

「父は過保護でして、私のバイト先に度々現れて困っているんです。
もう来ないようきつく言いますので、許して下さい。」

そう言って牧野様はスタッフ達と保護者達に向かって頭を下げられた。

「え?牧野さんのお父さん?」

「娘のバイト見に来るなんてねぇ。」

「あなたも大変な親を持ったものね。」

「娘に迷惑かけるんじゃないわよ!」

と、牧野様は同情されて私は叱られ無事に帰らされた。

やばい……泣きそうだ……やはり天使だ。

私の為に嘘が嫌いなのにつかれ、庇い頭を下げてくださっている。



坊っちゃん、本当に素敵な方を見つけられましたね。

盗撮なんて止めて下さい。





*****

まさかの斎藤さん目線のお話です。
誰か!?オリキャラじゃありませんよ!!
道明寺家の警備を守る一人として、使用人の中でタマさん以外に名前が出ている数少ない人です。
もしかしたら漢字間違えているかもしれません。間違えてても見逃して下さいね!


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