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Marry Me? ~44~ 

「宣戦布告よ」

そう言って俺に、俺達F4に啖呵を切った黒髪の女

何年も俺の夢に巣食う顔の見えない女

それが

今ははっきりと見える

牧野 つくし

俺の夢の中で 怒ったり 泣いたり 笑ったり

その笑顔がみたくて 俺は あいつを喜ばせたくて必死だった

俺の夢であって 俺の幸せだった頃の思い出

それは17年間の封印を解かれ ゆっくりと俺の全身を巡り満たしていく

全てが楽しい思い出だったわけじゃない

辛いことも 悲しいことも 泣いたこともあった

だが これまでの人生でこんなに満たされて幸せな夢があったか?

このままこうしてたい


司はすっかり夢の虜となり 起きる事を拒否していた

現実世界では 刻一刻と時は流れ つくしはあと数時間後に結婚してしまうというのに…




「全く、いい気なもんよね…

ねぇ、司!起きなさい!起きないとつくしちゃん結婚しちゃうわよ!!」


穏やかな寝顔で、時折笑顔を浮かべて眠り続ける司を、椿は歯がゆく見守り続けていた。
そして時折、話しかけてはどついてみたり…etc.


司は依然として夢の中にいた

そこは教会で厳かなチャペルの中

生演奏が流れ始め、ゆっくりと重厚な扉が開き、現れたのはつくしと腕を組むつくしの父親

一歩、又一歩と歩み進んでくる

真っ白なマーメイドラインのウエディングドレスは、スレンダーな体系に似合っていて、大人の女性になったのだと強く感じるほど美しく輝いていた。

俺はつくしに見とれていた。そしてそんな俺の目の前を無情にも通り抜けていったのだ。

よく見たら俺は、参列者席にあいつらと一緒に座っていた。

隣の類と総二郎とあきらは笑ってやがる

滋と三条と牧野のダチは泣き笑いだ…

俺は…俺は何してんだ…?

自分がなぜそこにいるのか解らぬまま、呆然と座りその光景を見続ける俺

つくしの親父から別の男に腕が組み替えられた…

あの男は 確か…

司はガンガンと頭痛がしだした

目の前では、つくしが自分ではない男とバージンロードを歩いている

遂に神父の前に到着した二人は、お互いに見つめあい、誓いの言葉を交わしている

なんで俺じゃないんだ?

「「誓います」」

なんでおまえは俺じゃない男と結婚できるんだ?


司の頭痛は限界だった

それ以上に目の前の光景に心が限界だった

もうこれ以上見てられねぇ

俺の心はこんなにもずたずただってのに、なんなんだよ!?この幸せそうな雰囲気は!!

「二人の結婚に異議のあるものはありますか?」

にこやかに見渡す神父、そしてそれを見守る参列者たち。当然のように誰も異議など申し立てるものなどいない。

「では、二人に拍手を」

その瞬間チャペルの中は二人を祝福する盛大な拍手に包まれた

クソ…クソ…行き場のない怒りとやりきれない想いに反吐が出そうだった。

そう思っている俺の耳元で類が囁いた

「このままでいいの?」

俺は頭痛で耐えきれなくなった頭を上げて類の方をみた。

すると、類だけじゃねぇ。総二郎もあきらも滋も三条も、優紀も俺を見つめていた。

それは訴えかけるような、悲しそうな表情だった。

「「「「「「このままでいいの?」」」」」」

このままでいいのか?

その言葉が俺の中で反芻していく。

全身に問いかけるように深く深く…

そして俺の中で何かが弾けた!

「いいわけねぇだろー!!」

俺の絶叫がチャペルに響き渡り、それに比例するように俺の意識も遠ざかっていく。



そして、俺は目覚めた。




☆☆☆☆☆☆☆

こんにちは。
久々のMarry Me?です。
お待たせした方いかがでしたでしょうか?
どうやって目覚めさせるかずっと悩みました。
色々な案が浮かび、最終的にこんな感じになりました。
ラストまでもう少し!がんばるぞ!!



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