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Mint (完) 


とある日曜日の昼下がり、桜子と滋はつくしと待ち合わせをする為、お茶を楽しんでいた。



「滋さん、道明寺さんを植物に例えるとしたらなんだと思います?」

頬杖をつき、探るように上目使いの視線を向けながら、桜子は滋に聞いてみた。

一体滋さんはなんと答えるだろうか?
そして、今自分が思い浮かべている植物がなにかを聞いた時の反応は想像出来ていた。


「植物?……ん……真っ赤なバラとかかな。やっぱり花と言ったらバラじゃない?司って王様然としてるしさ、それにほら!あいつってば、つくしにプロポーズするって言って部屋中バラづくしにしたって事あったじゃん!!」

「クスッ……そういえば、そんな事もありましたね。」

二人はその現場を見る事は出来なかったが、つくしのアパートから引き取られたという、ゆうに1000本は越えているだろう大量のバラを目の当たりにして、こんなにも愛されているつくしを羨ましいと思いつつも、つくしの住むアパートの部屋を思い浮かべれば、あまりのミスマッチさと、そこに立ち尽くしているつくしと弟の進のひきつっている表情が目に浮かび、笑わずにはいられなかった。

「つくしは花より団子だからね。」

「クスクスッ……花より団子は滋さんもですけれどね。」

「ハハッ確かに。」



ふたりは思いだし笑いを終えると、話の続きに戻った。

「確かにあのルックスとハイスペックを持ち合わせてらっしゃる道明寺さんと言ったら深紅のバラとも言えますわね。
ただ尤もそれは道明寺さんだけではなくて、F4の皆さんにも言える事じゃありません?」

「確かに司だけじゃなくて総くんもあきら君も類君も似合ってるよねぇ~。
じゃあさ、桜子はなんだと思う?」

「わたくしはミントだと思いますわ。」

「ミントォ!?」

「えぇ。」

「 ミントって……それだよ。」

そう言いながら、滋は目を丸くして今桜子が飲んでいるミントウォーターのグラスに入っているミントを指差した。

桜子は予想通りの滋の反応にほくそ笑んだ。

「えぇ。」

「いやいや桜子、それ葉っぱだよ。司って言ったらさ、もっとこう華やかでエグゼな男だよ。あんたもさっき深紅のバラとか言ってたじゃん。」

「それは外見の話ですよね。わたくしは内面の事を言ってるんです。」

「内面?」

考え込んだ表情を浮かべ、今度は滋が頬杖をついている。

「以前の道明寺さんて、本当にクールだったんですよ。まさにミントのようで、あの冷たい瞳にみつめられたいと多くの女性が望んでいたんですから。……でもまぁ、実際に目があったりしてたら震え上がってた可能性が高いとは思いますけど。クスッ……それに、冷たい態度すらも又あのルックスと相まって、ミステリアスで最高だったんですよ。まぁ、わたくしもそんな道明寺さんが好きだったんですけどね。」

「あんたってさ、Sかと思ってたけど実はドMなの?」

「モォ!女は好きになった相手で変わるんですよ。」

「フーン……そんなものかな?
冷たい態度の司って、つくしが漁村に行っちゃった時みたいな感じでしょ?」

「えぇ。」

「それなら私は無理だなぁ。あの時の司ってば、こーんな目して怖かったもん。」

「……。」

滋は左右の目尻を引っ張り、滋の渾身の司の真似をして見せた。しかし、その似ても似つかぬモノマネは、当たり前のように桜子にはスルーされてしまった。


「わたくしも先輩に恋をされた道明寺さんを見て、以前はただスースーしてるだけのミントだったんだとわかったんです。それが先輩に会って恋をして、今の道明寺さんは……」

「今の司は?モォ!勿体ぶんないでよ!」

「クスッ……今の道明寺さんは極上のチョコレートとのマリアージュで、チョコミントみたいじゃないですか?」

「あぁ!たまに素直じゃないところとか、チョコミントの甘いのにスースーするどっちなんだよって感じに似てるかもッ!」

「けどそこがチョコミントの魅力なんですよね。」

「確かにつくしに関わる時だけ甘い表情浮かべちゃうもんね。」

「えぇ。だから今はあの激甘な瞳を見た女性は誰もが自分にも向けて欲しいと思ってしまいますけど」

「つくしだけになんだよねぇ。」

「そうなんです。全く罪作りな方ですよ。」

「そうそう!私もつくしを好きな司を好きになった一人だもん!!」

「ぁああー!もぅお酒頼んじゃわない?」

「えぇ!」




そして、間もなく二人が頼んだカクテルが運ばれてくると、直後につくしが店内に入ってきた。

「お待たせぇ!」

「つくしの分も頼んどいたから。」

「え~?なになに?」

「もちろん先輩のお好きなものですよ。」

「ん……なんだろ?」

そして、タイミングを見計らってつくしの前に置かれた1ピースのケーキを見て、つくしの大きな瞳はキラキラと輝きを増した。


「チョコミントケーキだぁ♪」

一口それを口に含むとニンマリと満面の笑みとなり、そして又一口、二口と頬張り、モグモグと満足気な表情を浮かべながら食べるつくしを眺めながら、二人はカクテルを味わった。



「ところでさ、今日ミントの日かなんかなの?」

「「ん?」」

「二人が飲んでるのってモヒートでしょ。あたしはチョコミントケーキだし、ミントづくしだからさ。」

「フフッ」「ハハッ」

なぜ笑っているのかわからないつくしは、小首を傾げキョトンと二人の様子を眺めつつ、ケーキを食べ続けた。

「先輩は、道明寺さんにモヒートご馳走になったりするんですか?」

桜子が身を乗り出し、つくしにはかせるぞ!と意気込みながら聞いてみる。しかし、答えは予想外にすんなりと出された。

「うん。何度かね。」

おくめもなくケロッと認めた事から、つくしがモヒートのカクテル言葉を知らないのだろう事が察せられた。
それでも、やはり司はモヒートを……。二人の予想は的中し、それだけでおなかいっぱいになった。


「モゥさ!なんだかあてられっぱなしだよね!」

「えぇ、ミントの日じゃありませんが」

そう言うと、桜子は軽くグラスを持ち上げ、滋も又グラスを持ち上げた。

「「ミントに乾杯!!」」


モヒートのカクテル言葉は『心の渇きを癒して』








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- 5 Comments

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2018/05/15 (Tue) 15:59 | REPLY |   

きぃ  

お久しぶりです

K研**様

お久しぶりです。
私も久々に更新出来てホッとしました。
コメント嬉しかったです。ありがとうございました(^^)

2018/05/16 (Wed) 07:39 | REPLY |   

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2018/05/16 (Wed) 08:23 | REPLY |   

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2018/05/16 (Wed) 21:17 | REPLY |   

通りすがり  

司とつくし大好きです

とても面白かったです!こういう女子会の話大好きです!

2018/05/19 (Sat) 17:38 | REPLY |   

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