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恋説 ~11~ 

この第11話で、お待たせしましたが以前募集し投票頂いたF3のキャッチコピーが登場します。その節はご協力頂きありがとうございましたm(__)mイメージ通りにかけているか不安ですが、どんなグラビアか思い描きながら読んで頂けたら嬉しいです。



*****

遡る事一時間程前、丁度電車を降りたところでつくしから電話が来た。飲みたい!どうしても話を聞いてほしい!!その切羽詰まった感じのつくしが心配で、よく行く居酒屋に集合したのだ。

ここは優紀の自宅最寄りの某居酒屋。
薄暗い店内と簡易的ではあるが間仕切りと暖簾があるおかげで、ある程度のプライバシーは確保されている。中でもお気に入りは靴を脱いで座れるこあがりがある事だ。


先に店内で待っていると、15分後現れたつくしは薄暗くても分かる程化粧が崩れていた。
そして、後ろに一つに縛っていたがよく見れば、綺麗ないつものストレートの黒髪は緩やかなウェーブを描いてまかれていた。
普段化粧っ気もなければ髪も飾り立てたりしない彼女がどうしたのかと優紀は目を見張った。

一体親友になにがあったのか?

つくしは生ジョッキを注文し、届くまでの間ずっと口を真一文字にし、思い詰めた表情で何もしゃべらなかった。
しかし、ゴクゴクと三分の一程飲んだところでゆっくりと口を開いた。

今日パーティーの同伴をした事。
綺麗なドレスを着させて貰ってうれしかった事。
専務を見直した事。

クルクルと表情を変え、身振り手振りで話しながら、時折嬉しそうにはにかむ表情は明らかに恋する乙女に優紀には見えた。
しかし、そこまで言うと又つくしは無言になってしまった。

恋を知らなかった親友が 初めて恋をした

その相手は勤め先の上司であり専務

大財閥の御曹司であり専務である彼は 超が付くセレブな上に 容姿端麗 その上F4というイケメン四人組のリーダー

誰もが見惚れ認めるハイスペックな男性なのだ


そんな夢みたいな人がそばにいたんじゃ恋…しちゃうよねぇ。
絶対してる!
優紀は頬杖をつきながらつくしの様子を眺めた。

次に何を話すのか、現れた時の悲壮に満ちていたつくしの事をすっかり忘れて親友の初めての恋バナに優紀は夢中になっていた。
が、次に口を開いたつくしの話の内容は、恋バナとは程遠いワイドショーや週刊誌に出てきそうなスキャンダラスなもので、最初に見た悲壮感に満ちた表情の意味が分かった気がした。

つくしが見てしまったという、あの西門総二郎と美作あきらのエッチシーン。

優紀の脳裏にあの雑誌のグラビアが浮かんだ。

「そりゃあんたには衝撃的だったかもね。」

「あぁーあ、代わりに私が見たかったよ。」

「へ?」

「だってあの西門総二郎と美作あきらの生エッチでしょ!?見るしかないでしょ?」

「え?へ?ちょ、ちょちょちょっと普通見たくないでしょ?」

「ばっかねぇ。その二人はあんたんとこの専務がリーダーのF4のメンバーなんだよ。あとは花沢類も入れてこれまでその3人のセックスグラビアが発売されてるんだけどさ、この出版業界が不況の中で異例の完売増刷。プレミアもついててすっごい人気なんだから!!」

「そうなの?優紀やけに詳しいね。」

「そりゃ私も永久保存版で持ってるわよ!いい?あれは全ての女のバイブルよ!!」

「そ、そっか…。」

なんか優紀、キャラ変わってない?

初めてみる優紀のミーハーなキャラにつくしが驚いていると、優紀はスマートフォンを取り出して何やら検索し始めた。
そして見せてくれたのが趣ある平安時代を彷彿とする和室に敷かれた布団に半裸で横たわる西門さんと女性の画像だった。何か女性に愛を囁いてそうな、きれいだけどぞくっとする画像だった。

「第一弾は西門さんで、キャッチコピーは“恋多き貴公子 まさに現代の光源氏 ”イメージ通りだよね。グラビアは光源氏っぽく全てのページで女性が違ってて、タイプも前々違うのよ。西門さんはプレイボーイで有名なんだけど、あの人になら遊ばれてもいいよねぇ。ね、つくしもそう思うでしょ?」

え!

「遊ばれたくは…ないな。うん。」

つくしの言葉が耳に入らない優紀は3人のグラビアを思い出して興奮気味に語り続けた。
そして、再び何かを検索するとつくしにその画像を見せて来た。次の画像は白人のブロンド女性とベッドでシーツに潜り込んでいる美作さん。

「第二弾は美作さんね、キャッチコピーは『”大人”を教えてくれる男(ひと)』なのよ。F4の中でも一番落ち着いたイメージじゃない?私たちより年上だけどまだまだ若いでしょ?でもさ、ホントに色々知ってて教えてくれそうだよねぇ 。私も教わりたい。手取り足取り色々と♡ふふふふふふ…美作さんの時のはさ、エッチの始まる前から終わった後までみたいなカットのグラビアだったんだよ。」

「そっか…ハハ」

こんなに饒舌に語る優紀は珍しい。長い付き合いなのに、優紀があの人達のファンだったなんて初耳だ。
そして三度検索すると見せてくれたのは顔に似合わないバキバキに割れた腹筋を、惜しげもなくブランド物だけどシックなボクサーパンツで披露している花沢さんの画像だ。

「第三弾が花沢さんでキャッチコピーが『魅惑の王子様』なんだけどさ、王子様って言葉がこれ程似合うなんて花沢さんくらいじゃない?それにさ、この腹筋見てよ!ギャップがたまんないよね?」

「うん。それはあたしも思う。」

3人目にして初めて意見があった事で、更に優紀は楽しそうに笑顔になった。

「でしょ?ね、わかった?残りは道明寺さんだけなのよ。ファンはみーんな楽しみに待ってるんだから!!

「そのセックスグラビアってどんななの?」

「んん…それぞれついたキャッチコピーに合った写真だよ。三人ともタイプが違うからグラビア写真も全然違う感じなんだけどね、でも、共通してるのは3人とも浮世離れの色気を持ってるってことよ。きっと道明寺さんのグラビアも…フフフッすごいんだろうなぁ。」

夢見る少女のように語る優紀を正面に眺めながら、つくしはゴクゴクと残りのビールを飲み干したのだ。
ドン!とテーブルに飲み干したジョッキを置くと、既に酔ったのだろう。ケラケラと笑いだした。
そしてもう一杯頼んだ生を飲みながら、つくしは更に酔っぱらっていった。
二杯目を飲み干す頃、完全に酔っ払いと化していた。


*****

「つくし、相手が悪すぎだよ。まさかあんな雲の上の人に恋しちゃうなんてね。」

「らーかーらー、フフフッ…恋らないってぇーハハハハハッ」

ケラケラと笑いとばすつくしに優紀は盛大なため息をついた。
そう、大問題なのが、それが恋だと本人が自覚していない事だ。

「じゃぁなんで、お酒強くないのにそんなに飲むのよ?」

「そらぁ、あんなんみたったらさぁ…」

AVはおろか、まだバージンのつくしはそうした行為を見た事がなかった。初めて見たのが3P…そのせいで自分がショックを受けているのだと思っていた。

「私はつくしが羨ましいけどな♪」

「へえ!?だって他人のえっちらよ?」

「うん。だってイケメン達と美人のエッチなんて、普通見れないし興味あるじゃん!しかも3P…クスクスッ」

楽しそうに笑う優紀。
普通の女子の感覚はそうなの?
あたしが変なの?
だって汚いでしょ。幾らイケメンでも美人でも人がエッチしてるところなんて…あれ?ホントに汚かったっけ?

つくしは鈍くなった思考を精一杯回転させて考えた。すると、先程までより幾分か冷静になった。そして自分の間違いに気づいてしまった。

違ってた。あたし、あの時あの現場を見てドキドキしたもん。ドキドキしながら見入っていた自分を思い出した。
そこまで思い出した時、あっ、とつくしの脳裏に類の言葉が蘇った

『司のため』

そうだった…

「いまごろさぁ…3じゃないかも…」

そう呟いたつくしの瞳を、優紀はじっと見つめた。
小さく息をつくと、これまでと違いワントーン下げてつくしに語り掛けた。

「あんたがショックなのはさ、他人のエッチ見たからじゃなくて、その中に専務もいて、同じような事をしてるかもしれないからでしょ?」

「ちがっ」

否定したいのに、脳裏にあの三人の中に専務もいて、裸の専務が桜子さんの胸をチロチロ舐めている映像が浮かんで邪魔をする。

「だって、あんた泣いてるよ。」

指摘されて初めて気が付いた。
頬を涙が伝っていたのだ。

うっうっうっ…ぽたぽたとその涙はこぼれ落ち、そして、自覚してしまうと涙は止めどなく溢れ続けてつくしの大きな瞳は決壊して滝のように流れ続けた。テーブルに小さな水たまりが出来た頃、つくしは握っていたジョッキを勢いよく煽り、残りのビールをゴクゴクと飲み干した。

「プファー!!もう一杯。」


「もういい加減にしなよ!」

「まらまらよ、へへっ…」

そう言うと、つくしは優紀の制止を無視してテーブルの上のボタンをプッシュした。
まもなく現れたのは威勢のいい男性店員。

「おにいしぁ~ん、フフッ生もう一杯ちょうら~い!」

店員はつくしの酔い具合を見て、同席している優紀に視線を走らせた。その視線を受け、優紀は仕方なさそうに小さく頭を縦に振った。店員はそれをGOサインと受け取るとすぐさまオーダーをとり、間もなくして生ジョッキと気を利かせたのか水の入ったグラスを持って再びやって来た。
両手でジョッキを掴んでゴクゴクと喉に流し込むつくしを見ながら、優紀は呆れていたが、それ以上に自分の気持ちに葛藤して悩んでいる親友の姿が痛々しくて、飲みたがる彼女から強引にグラスを取り上げる気にはなれずにいた。


そして、ジョッキの半分程飲んだところでつくしは一言も発さず暫くボーっとしていると突然突っ伏してしまった。

優紀がつくしの顔を覗き込むと、既に寝息を立てて眠ってしまっていた。

「ちょ、っちょっとつくし寝ないでよ!」

いくらゆすっても起きる気配のないつくし。家でならともかく、こんな店内で寝られてしまっては、自分一人でつくしを担いで帰る事など出来ないので困ってしまった。

時計を見ると21時半を回ったところだった。
んん…22時まで待とうかな。
優紀は起きるのを待つ間、飲みかけのビールとサラダを食べていた。
すると、静かになった事で気が付いたが、スマートフォンのバイブレーションがテーブルを小刻みにカタカタと揺らしていた。
止まってはすぐに又鳴り、鳴りやまないカタカタ音が気になって気になってしかたなくなった優紀は、このしつこい相手の名前を見てしまった。

「…マジ?」

ディスプレイに表示されていたのは

『道明寺司専務』

優紀は止まないスマートフォンのディスプレイに表示されている名前に釘付けになってしまった。






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- 4 Comments

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2017/08/24 (Thu) 08:38 | REPLY |   

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2017/08/24 (Thu) 14:50 | REPLY |   

きぃ  

kac〇〇さん

こんにちは。
3人のイメージ伝わりましたか?言葉で伝えるのってやっぱり難しいですよね。
そして、見たいのが普通の感覚なんて書いちゃいましたが、果たしてそれが普通の感覚なのか…とりあえず私は見たいんですけどね(笑)
このあと優紀が電話に出るのか出ないのか?
楽しみにしていてくださーい♪

2017/08/28 (Mon) 13:46 | REPLY |   

きぃ  

スリー〇〇〇〇〇さん

こんにちは。
スリーさんはドラマ派なんですね!意外だなぁと驚きました!因みに私は原作からのファンなので原作派ですよ。
ドラマに和也がいなかったのが、何年経っても納得いっていない私です(笑)あ!でもだからと言って和也押しとかではなく、私は司一筋ですよ♡

さて、つくしは酔っぱらってますからねえ。酔っ払いついでに色々とソフトに経験させたいな♪なんてイジワルきぃは企んでおります(笑)

2017/08/28 (Mon) 13:59 | REPLY |   

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