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恋説 ~6~ 

俺は女の社員名簿を見ながら、あの時の事を思い出していた。

あれは一人目の秘書の鎌田が吹聴した噂を聞いた直後だった。
社員たちが面白おかしく俺の事を噂してやがった。

「なにがヤリ〇ンだよ!」

俺は怒りのあまり、行き場のない怒りを自動販売機横にあったゴミ箱にぶつけた。

ガンッ!ドン!カランカラン…

ゴミ箱は凹み、倒れた拍子に中に捨てられていた空き缶があたりに散乱した。

飲み残しのコーヒーやらジュースなんかもこぼれ、脚元からは胸糞悪い臭気がしだした。

「西田、行くぞ。」

俺はその場を後にすべく踵を返した。
だが、次の瞬間信じられない言葉が俺の背後から聞こえた。

「待ちなさいよッ!」

「そこのあんた、倒したゴミ箱直していきなさいよ!!」

まさか俺にそんな事言う奴なんているとは思わなかった。

女だろうと一発殴ってやろうと思って振り返ると、俺は視界に捕らえた女を見て絶句した…

ガキだった…

さすがにガキには手は出せねぇ。

社員じゃねぇなら処分もできねぇな。

そんな事を考えていると、

「まったくもうーこんなに汚しちゃって!!イイ大人がイライラしたからって物にあたるんじゃないわよ!掃除する人の事も考えなさいよね。」

俺を下から睨みつけて説教してきたガキは、倒れたゴミ箱をなおすと、散乱している缶を拾い始めた。

俺は呆気にとられてその女の事を見つめながら立ち尽くしちまった。
ありえねえだろ?仮にも俺は専務だぞ?ここは俺の会社だぞ!

「ちょっとあんた、ボーっとしてないで拾う!!」

こいつ、俺の事知らねえのか?

「んぁ!?てめッ」

俺が手を出すと察したんだろう西田が間に入り、

「後はこちらでやりますので。」

西田得意のビジネススマイルをその女に見せると、まさか西田が出てくるとは思っていなかったのか、ちょっと驚いた様子を見せた。

「え!?」

そして、次の西田の質問に、女は更に驚いた表情をした。

「ところであなたはここで何をしているんですか?」

急に腕時計を見ると、

「え?え!え~!!やばい!!

じゃ、後はお願いします。

あんたも、自分で汚したんだから、ちゃんと片付けなさいよね!!」

嵐のように言い残し、時計を気にしながらクソガキは去って行った…。

よくよく考えたら、外部の人間がウロウロ出来るわけがねえんだから、社員若しくは採用試験に来た人間だったんだよな。

そうか、あの時の女か…。


「牧野つくし」

「彼女は採用試験トップで採用されました。希望は経営企画課ですが…」

「経営企画課なんかより、俺といた方がよっぽど経営にも企画にも関われっだろ?

なぁ?西田。」

「では?」

「こいつにする。」


こうして牧野は俺の第二秘書となったのだ。



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- 3 Comments

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2017/06/24 (Sat) 15:51 | REPLY |   

きぃ  

スリ〇様

こんにちは。
うっかり下書きではなく公開で保存してしまい、しかもタイトル番号まで間違えたまま(汗)慌てて修正しましたが、スリさんに見つかってしまってたのかぁΣ(・ω・ノ)ノ!それにしても、更新に気づかれたのも読むスピードも早いですね!

二人の出逢い、いかがでしょうか?パラレルだからこそ、原作に近いエピソードを織り交ぜて、花男感をなくさないようなお話にしてきたいと思っています。

2017/06/24 (Sat) 16:10 | REPLY |   

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2017/06/24 (Sat) 17:57 | REPLY |   

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