Archive: 2017年09月  1/2

あなたがいたら ~22~

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予定外に日本へ行った為、楓のスケジュールはいつも以上に多忙を極めていた。JFK国際空港へ到着すると、その足で延期していた商談を二件纏め、その後は本社に戻り重要な会議の為に缶詰となり、帰宅は未明となった。邸へ戻ると執事長と、夜勤のメイド数名が出迎えてくれた。そのまま執事長は楓の後をついて歩き、自室へ着くまでの数分の間に、執事長は不在にしていた間の報告をし、きっちり部屋の前に到着すると同時、報告を終えて...

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あなたがいたら ~21~

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司は入院し、全身くまなく精密検査が行われたが、異常は何も見つからなかった。心配した薬物も杞憂に終わり、一先ず楓とタマと西田は安堵していた。だが、瞳には、喜びは勿論だが、かつて荒んでいた頃は見られた怒りも哀しみも感じられない。まるで死んだように……何も写っていないように見えた。楓はつい最近まではバカにしていた愛や恋という幻想のようなものが司を人間として生かしていたのだと改めて認めなくてはならないと感じ...

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恋説 ~16~

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司視点のお話…というかモンモン司の愚痴?心の叫び?そんな感じです。ではお楽しみ下さい(´・ω・`)*****クソッ!全然寝れねぇ。俺は今、無防備に寝こけてる女を胸元にすっぽりとおさめながらモンモンとしている。俺は寝てる女に手ぇだすほど鬼畜じゃねぇ。そもそもそういう行為ってもんはよ、両思いで合意の上でするもんだろ。だから今夜も酔っぱらって眠っちまってるおまえを連れて来たのは断じてやりてぇからじゃねぇ。そば...

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あなたがいたら ~20~

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スウィートルームの名に恥じない一流の調度品が飾られ、多くの著名人をもてなしてきた美しかったはずの部屋は今、脱ぎ捨てられた女性物の衣服やブラジャー、ショーツまでがあちらこちらに散乱し、部屋のあちこちに何本もの酒瓶が倒れて地図を描いていた。それだけでもむせるようなキツイ臭気だというのに、たばこの匂いも合わさりこの部屋まるごとむせかえるようなシガールームと化していた。そして、声が聞こえる寝室に足を踏み入...

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恋説 ~15~

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ここから先は、きいには珍しく大人なお話になっております。そうしたお話が苦手な方、年齢に満たない方はご遠慮下さい。そして、普段Rなお話を書かないのでという言い訳を前置きしつつ、稚拙な表現ばかりでお恥ずかしいですが、よかったら読んでみて下さい(汗)*****「んっんん…あぁぁ」やだ、あたし、なんて声出してんの!?でも、漏れちゃう。なにこの感じ。「イイ声だ、もっと聞かせろ」司がつくしの上に跨り耳元に顔を寄せ...

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恋説 ~14~

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俺はこいつを抱えて店を出ると、店の前に待たせていたタクシーにすぐさま乗り込んだ。タクシーの運転手も酔い潰れた女を抱えて再び乗り込んできた俺に驚いた様子を見せたが、何も言わずに俺の伝えた場所に向って車を走らせた。静かな車内で俺は手持ちぶたさから膝の上で眠っているこいつの寝顔を眺めていた。いつもはすっぴんみてぇな化粧だってのに、今日はまだパーティの名残が残る華やかだったアイメイク。……そう、“だった”なん...

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恋説 ~13~

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「どうするつもり?…んん…そんなん俺にもわかんねえわ。」「えっ…」これが憧れのF4 のリーダーなの???わかんねぇわって、こっちがわかんないわよ。道明寺司という男は砂上の楼閣だったの???優紀の落胆を余所に司は言葉をつなげた。「けどよ、こいつが今こんなんなってんの、俺のせいだろ?」あれ?そう!そうなのよ!!優紀はコクンと頷いた。「俺はこいつにはじっくり聞きてえ事あっし、誤解も解かなきゃなんねぇ。」「誤解...

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永遠に…ともに…。 ~後編~ +その後の魂の行方~番外編~

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類は進の言葉が一瞬理解できなかった。数日前にみかけたばかりだというのに、司だけじゃなく牧野まで!?「司の葬儀会場で牧野を見かけたんだけど。」「そんなわけありません…あるわけないんです。姉は9月6日に亡くなりましたから。」「6日!?」「はい。俺も驚きました。ニュースで道明寺さんの訃報を知って…まさか同じ日に亡くなったなんてすごい驚きました。」「そんな偶然あるわけ…」「あるわけないですよね。…ホント…そうで...

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永遠に…ともに…。~前編~

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このお話は、今朝朝ドラ見ててビビビッとイメージが降ってきたもので、ついつい筆が進んで書き始めております。つかつくCPですが、悲しいお話になります。ハッピーエンドのつもりですが、それは人それぞれ感じ方も受け止め方も違いますから、私に言えるのは心の準備をしっかりして読んで下さい。読んだ後落ち込むかもしれませんが、その覚悟のある方だけお読みくださいね。***『道明寺財閥社長 道明寺司氏が本日お亡くなりにな...

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恋説 ~12~

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ジーッと スマートフォンのディスプレイに表示されている名前を凝視していると、プツッとディスプレイの名前は振動と共に消えてしまった。「あああ~私のバカッ!なんで出なかったのよ!!」今はピクリとも鳴らなくなったスマートフォンを両手で掴み、見入ってしまっていたあの数十秒を優紀は後悔した。そして、着信が切れた事で新たに表示されている内容に優紀は更に驚いた。「なにこれ…」そこ表示されているのは『不在着信 64...

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