Archive: 2017年07月  1/1

あなたがいたら ~17~

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邸を後にした司は、そのままメイプルの最上階にあるプレジデンシャルスウィートへ向かった。数時間前までいたこの部屋に、まさかこんなに早く戻って来る事になるとは思ってもいなかった。しかしあのまま邸にいたら息ができねぇ。幼い頃から邸は自分にとって決して居心地の良い場所ではなかった。なら一体どこが自分にとって居心地の良い場所なのだろうか?この先自分にそんな場所がみつかるのだろうか?諦めとも言える境地に来てい...

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あなたがいたら ~16~

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bububububu…その振動する携帯電話の持ち主であるタマがディスプレイを確認すると、そこには“邸”と表示されていた。時刻は12時を指していた。定時連絡かとタマは尊とつくしに断りを入れて特別室内にある別室へ移動すると応答した。「タマさん、先程坊ちゃんがお戻りになられたのですが、昨日同様牧野様をお探しになられております。ご指示通り知らぬ存ぜぬをつき続けておりますが、タマさんを連れて来いと…その…。」言い淀んだ執...

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あなたがいたら ~15~

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俺が日本に降り立ったのは13時間後の、日本時間だと午前11時過ぎたあたりだ。日本の空はこの季節には珍しく、今にも雨が振り出しそうな雲行きだ。まるであいつらみたいだな…。タラップを降りると、タマが手配した運転手が迎えに来ていた。そのまま真っすぐに娘の入院している病院へ向かった。そこはうちの病院で、政界・財界・著名人がお忍びで入院する為に一般患者とは隔離されたエリアがある。勿論俺の病院なんだから俺が現...

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あなたがいたら ~14~

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俺がタマから連絡を受けたのは太陽が昇り切った朝7時の事だった。今は静養中とはいえ、長年に渡る習慣から、毎朝6時半には目覚めてしまう。そんな俺の生活スタイルを知っての連絡なのだろう。東京は夜の8時か。俺の起床にあわせてかけてくるとは司の事で何かあったに違いない。だが、子供達の事はずっと楓に任せてきたから俺にではなく楓に連絡するはずだが、楓からは何も連絡をうけてないとなると…楓には秘密の事なのか?一体...

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あなたがいたら ~13~

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女の去ったこの部屋にこれ以上留まる必要もなく、俺は不快に感じる全身を洗う為にバスルームへ向かった。まずは歯を磨く事だ。口内に含んだ歯磨き粉は歯磨き粉とは信じがたいくそマジいものだったが、だがこれが庶民の歯磨き粉なんだと自分に納得させた。今の俺にとっては歯磨き粉の味よりも、不快に極まりない口内を洗う事が先決だからだ。血の味を感じる程ゴシゴシと歯は勿論、歯茎を洗い、そして舌もべーっと出してゴシゴシと洗...

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お久しぶりです。

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ご無沙汰しております。しばらくお休みしておりましたが、その間心配してコメント下さった方もいらっしゃいました。ありがとうございました。申し訳ない程に私は元気でした。書けない病と書きたくない病を発症して、読み専に戻り潜伏しておりました。仲良くさせて頂いてる書き手さんにすすめて頂いた、とあるつかつくCPの書き手さんのお話が面白くて読みまくってました。読み終えたら衝撃が大きすぎてすっかり魂をぬきとられ…。は...

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あなたがいたら ~12~

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これより先は、性的描写が含まれます。年齢に満たない方、そういった内容が苦手な方はご遠慮下さい。又司とつくしのシーンではありませんので、ご注意下さい。★★★バーで見つけた女は、あれからずっと彼女づらして俺の腕に自らの腕をからめ胸を押し付けてきやがる。こうすりゃ俺が喜ぶとでも思ってんのか?その体制で俺を上目遣いに見上げてくる姿も、女から匂うきつい香水の匂いも何もかもがムカムカしてくる。何より猫なで声で話...

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恋説 ~10~

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俺があいつらが待つ部屋へ入ると、中では総二郎とあきらが、あきらの連れの女と最中だった。耳障りな喘ぎ声に卑猥な水音、更にあいつらのはの浮くような会話…「きれいだ。」「桜子の身体、スゲーエロいな。」…バカじゃねぇか?「おまえらなにやってんだよ!?」俺は悪趣味なこいつらのやってることに、呆れと嫌悪感を感じた。「なにって…クックック…ナニだろ?みりゃわかんだろ?」「んな事わかる!!そんな事じゃねぇ、今日は俺達...

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恋説 ~9~

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Rなのか?Rじゃないのか?ちょっと判断しかねますが、内容的に驚かれるかもしれません。一応シリアスでも鬼畜でもないお話しです。ハッピーエンドのお話しですので、通過点としてお読み頂けたら幸いです。とりあえず、わたしから言えるのは私を信じてついてきて!*****あいつら、この後部屋で飲むのがそんなに楽しみなのか?けどなんかチゲー気がすんだよな。ガキの頃からの仲だから直感でわかる。あいつらはどうせ又よからぬ...

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