Archive: 2016年09月  1/2

赤い糸をたぐりよせて~31~

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)気を失ったつくしを優紀が支え、それに気付いた類が慌てて駆け寄り横抱きに抱え、そのまま車に乗り込んだ。優紀とあきらも同乗し、あらかじめ手配しておいた美作メディカルセンターへ急いだ。車中は、全員のピリピリとした空気に凍えそうな状態で、誰一人一言も発しなかった。一般とは異なる要人用のドアには、既にスタッフが待機しており、類はストレッチャーへそっとつくし...

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赤い糸をたぐりよせて~30~

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)「ちょっとぉ!妊娠てどういう事!?」滋の興奮した声が、美作邸の東屋に響き渡っていた。「つくしちゃんが、誰かと……」和也は信じれないとばかりに、顎をガクガクさせて目が泳いでいる。「おい、待てよ。マジで妊娠してんのか?鉄パン牧野つくしだぞ。」それまで、ずっと考え込んでいた桜子が口を開いた。「有り得なくはないですわ。確かに最近の先輩はお顔がすぐれませんで...

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赤い糸をたぐりよせて~29~

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)つくしが倒れた頃、ニューヨークは早朝5時を過ぎていた。司は夢を見ていた。司は目線を斜め下に向けながら、誰かと馬鹿話して大笑いしている。何がそんなに楽しいのか?司自身、俺があんな顔して笑えるのか?って思う程笑ってる。相手が顔を上げた……すっげぇとびっきりの笑顔。かわいい……牧野だよな?俺に向けて笑ってくれてんだよな?あいつ、あんな顔して笑うんだな。あい...

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赤い糸をたぐりよせて~28~

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)金曜日の夜につくしからの招集があり、月曜日の六時にあきらの家に全員が揃った。類、総二郎、あきら、桜子、滋、和也の面々はこれからつくしが話すだろう報告が何なのか、想像がつかず、ただ、あのつくしがみんなを呼び出したということは、それほど重要なのだろうとわかっていた。六時ギリギリにつくしが走ってやって来た。今日もバイト帰りのようだ。走って来たとは思えな...

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赤い糸をたぐりよせて~27~

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[[img(https://novel.blogmura.com/novel_secondary/img/novel_secondary88_31.gif)]][https://novel.blogmura.com/novel_secondary/ranking.html にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)]日本でも土曜日の朝刊に道明寺と蕪城の交際報道が出て、テレビニュースでも報じた。それがインターネットの掲示板とかに波及し、道明寺司の御乱心、ブタに真珠、王子とブタ…etc表だって言えない心ない事が投稿され続けた。つく...

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赤い糸をたぐりよせて~26~

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)金曜日の夜9時頃、とある会員制バーに総二郎と類はあきらに呼び出されていた。「おい、司の交際報道聞いたか?」あきらが怒りを露に切り出した。初耳の二人は、いつものデマだろうと、なぜまともにうけとっているのか、不思議に思った。「どうせ、いつものデマだろ?」「俺も最初はそう思ったが、司があるパーティーで認めたらしいんだ。」「「はぁ!!?」」「相手は誰だよ...

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赤い糸をたぐりよせて~25~

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)つくしはその夜、産婦人科から渡された妊婦検診の自費費用と分娩費用の一覧表とにらめっこしていた。た……たかい……高すぎる……今日だって、一万した。検診の度に補助券だけじゃ賄われない。分娩費用なんて、48万~***********「牧野さんは、多児出産になるから、うちでは出産できないんですよ。紹介状書くから転院していただく事になりますね。」「この辺りだと、ど...

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赤い糸をたぐりよせて~24~

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)*その頃つくしは*金曜日、学校から帰宅するとアパートの部屋の前に優紀が立っていた。どうやらあたしが逃げ出さないように、念を入れたらしい。私服に着替えて、二駅先にある産婦人科を受診した。問診票に記入していく。出産希望か、堕胎希望か、どうしても選択する事が出来なくて、未記入にした。待合室の廊下は薄暗く、まるで今の自分の気持ちを表しているようだと思った...

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赤い糸をたぐりよせて~23~

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)楓はニューヨークの屋敷で出社前にコーヒーを飲みながら、秘書からの報告を受けていた。今朝発売の経済紙に、目を疑う物が掲載されていた。『道明寺財閥御曹司 道明寺司と蕪城グループ御令嬢 蕪城英玲奈が婚約間近』という見出しとともに、司がエスコートし、寄り添い上目遣いの蕪城の写真楓の眉がつり上がった。「これはどういう事?」楓は第一秘書の北川にたずねた。一気に...

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赤い糸をたぐりよせて~22~

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ(文字をクリック)俺は、業務命令として出たくもねぇ脂ぎった提携先の親父のバースデーパーティーに来ている。この隣にいるだけで吐きそうになるケバい女をエスコートして。マスクしちゃいけねぇのかって位、いつにもまして臭さもケバさも倍増してやがる。俺は、必要以上に胸をこすりつけ、上目遣いで見つめてくるこの女にイライラさせられっぱなしだ。英語力が足らない俺は、たまにネイティブ...

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