Category: 本当に欲しいプレゼントは(完)  1/4

西田からのプレゼント

「坊っちゃん、お誕生日おめでとうございます。」「おぅ。」業務終了後、西田が俺の執務室に入って来て、何やら手渡された。「これは私からのプレゼントでございます。」「何だ?開けてみていいか?」「勿論でございます。」司は包装紙をビリビリと破りとると、中から出て来たのは一枚のCDだった。「糸?」「さようでございます。私が若い頃にリリースされたものです。あの頃はこの曲の良さがわからなかったのですが……先日久しぶ...

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本当に欲しいプレゼントは ~18~

記者会見、それぞれに伝えたいことは伝えた。遣るべきことはやった。みんな手ごたえを感じていた。会見終了後、全員でつくしの待つ道明寺邸を訪れた。それぞれ年末の忙しい中仕事を抜け出して来ているので、すぐにでも社に戻らなくてはならないというのに、誰一人としてそうはしなかった。桜子の手配により、会見には来ていなかった優紀も合流した。全員が揃うのは、実に12年ぶりだった。つくしはF3達と会うのは数年ぶりだった...

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本当に欲しいプレゼントは ~17~

「では、ここで質疑応答に入らせて頂いてよろしいでしょうか?」突如乱入して来た彼等が話終えただろう瞬間を見定めて、司会者が司と彼等に視線を向けた。全員がコクンと頷いたのを合図に、報道陣達は先程までの静寂が嘘の様に、我先にと挙手をしだした。「JTVの高梨と申しますが、道明寺さんに質問です。捜索隊も捜索を断念する程の悪天候で、命の危険もあったと思います。見つかる保証もない中雪山へたった一人で捜索に出た事...

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本当に欲しいプレゼントは ~16~

つくしはなのかをメイドに預け、タマの部屋で二人でテレビの前に正座で座りながら記者会見の模様をじっと見守っていた。テレビ越しに見る道明寺は、この離れていた12年間に媒体を通してみていた道明寺と同じで、圧倒的な存在感とそれに比例する凛々しく整った姿形…。思わず見とれてしまう程の男だった。本当にこの人が私に愛を囁いてくれていたのだろうか?目が眩みそうなたくさんのフラッシュを浴びながら歩く姿は、自分とは関...

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本当に欲しいプレゼントは ~15~

張り詰めた緊張感の中、司をはじめ、全員が開いたドアに視線を向けた。眩いオーラの先に立っていたのはF3と滋に桜子だった。5人は周りの動揺など気にもせず、報道陣の間を颯爽と抜けて、雛壇中央に座る司を中心に立ち、テーブルの上に幾つも置かれているマイクをそれぞれ1本ずつ取った。司は予期せぬ5人の登場に唖然としていた。「おまえら、なんで…?」5人はそんな司を見れて内心可笑しかった。報道陣だけでなく司をも出し...

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